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神戸大学経営学部と附属学校との連携授業を行いました

 第12回目となる連携授業は,経営学部のご協力の下,11月26日(土)に開催し,小学校4年生~中等教育学校5年生までの希望者及び保護者約120人が大学の先生の授業を受けました。

 産業心理学・組織行動論がご専門の髙橋潔教授には,「キャリアを考えること。人生のレールを決めること」というテーマで授業をしていただきました。

髙橋潔教授の授業

 “キャリア”について,人生を時計に見立ててわかりやすく話していただくとともに,NHKの連続テレビ小説を題材に,主人公がいろんなことに左右されながら自分自身のキャリア(進路)を決めていく様子を視聴して,子どもたちは自分自身に重ねながら考えることができました。
先生からは「人生ではその時々で悩みを抱えると思うが,自分の人生なので自分で意思決定をするのがスジです。しかし,人生の全体を考え尽くすことは難しいので,節目だけをしっかり自分で決めて計画して,あとは流れに身を任せるのが良いと思います。」と人生を考える上で支えとなる助言をいただきました。

 財務会計・会計史がご専門の清水泰洋教授には「会計は何を計算するのだろうか?」というテーマで授業をしていただきました。

清水泰洋教授の授業

 身近な買い物から企業の年次報告や政府の会計まで,会計とは‘お金の計算を通してその結果を誰かに伝える’という行為であるということや ‘会計という行為があるから言葉が生まれた。’という人がいるくらい,人間らしい活動であることも知ることができました。また,会計を取り扱うのに,一番重要なキーワードとなる『利益』について,‘もうかった’とはどういうことか,実際にクイズを解きながら考えました。クイズでは,利益計算の難しさや,『利益』は利害関係者の行動を左右することなど,とても重要であるということを学ぶことができました。授業は,全てメモをとるのではなく,先生が長く話しているところに着目し,キーワードを中心にメモをとることなど,大学の授業のノートのとり方も教えてくださいました。最後に,「会計ということを通して,利益計算の仕組みやルールを知っていることは,世の中でとても大事です。」と示唆をいただきました。

 どの授業も子どもたちはメモを取りながら熱心に聞き,先生方の説得力のあるお話に刺激を受けた様子でした。

 

 ~授業を受けた児童生徒の感想~

 
 ◆小学校4年生-授業は分かりやすく,今まで知らなかった隠された「秘密」みたいなものが分かった。
 ◆小学校5年生--髙橋先生の授業は,映像を見てキャリアについてたくさんのことを知ることができ良かったです。清水先生の授業は,実際にクイズをやってみたりして面白かったです。
 ◆小学校6年生-映像で見ることができて,飽きずに面白かった。
 ◆中等教育学校1年生-どちらの授業でも,生きていく上で考えなければいけないことを理解することが出来ました。
 ◆中等教育学校2年生-今の私たちは,自分自身のことが分からなくなったり,将来について悩み始める時期であるが,自分の意思を尊重して人生の大まかなシナリオを決めるようにしようと思った。
 ◆中等教育学校3年生-大学では,どのような授業がされているか体験できて良かった。また経営学部はいろいろな考えが必要で面白いと感じた。
 ◆中等教育学校4年生-経営学とひとくくりにさてれいても,2つの授業を受けただけでも全然違うことをやっていて,すごく幅広いんだなと思いました。
 ◆中等教育学校5年生-今回の授業を聞いて,新たな気付きや自分の持っていた考えを改めて考え直す良い機会になったように思います。大学の進路に迷っていたので,参考になりました。



 授業後には,清水教授の「報告書を通じて企業が伝えたいこと」をテーマに実習が行われ,経営学研究科の大学院生のご協力の下,26名の生徒が6班に分かれて参加しました。

 外国企業の英語の報告書を一人一冊配付され,「この会社の伝えたいメッセージは何か」を考え,班ごとで話し合って発表するというものでした。発表にはパソコンを使って,パワーポイントを作成するなど,本格的なプレゼンテーションとなりました。初めて触れる企業報告書,専門英語など,難しいけれども,みんなで協力して取り組むことができました。

 どの班も5分という限られた時間の中で,果敢に発表できました。発表が終わるごとに,清水先生がそれぞれについて意見や感想をくださいました。最後に,「一生懸命取り組んだこと,みんなでよく分析したということがすごく伝わりました。おもしろいことに6班とも,それぞれ多様な見方ができて,報告書がたくさんのメッセージを伝えていることを皆さんが実証しました。」と激励の言葉をいただきました。生徒たちにとって有意義な時間となりました。



 ~実習に参加した生徒の感想~

 ◆中等教育学校1年生-実習では,班の人と意見を出し合いプレゼンテーションをできたことに達成感を覚えました。
 ◆中等教育学校2年生-短時間で英語の報告書の大切な部分をまとめるのは難しかったですが,その大切さを学べたと思います。

 ◆中等教育学校3年生-企業の報告書には様々なメッセージが込められていて,その読み取り方は人によって様々であるということ,ただお金を計算して報告するだけではないということがわかりました。

 ◆中等教育学校4年生-会社の報告書を用いて授業をするというのは初めての体験でとても面白く考えさせられました。また参加してみたいです。

 ◆中等教育学校5年生-会計が会社の実態を表していることが分かり,会計は世の中における意味や役割が大きいということを実感し,必要不可欠だと思いました。

 

 平成21年度の附属学校部発足から毎年開催してきた連携授業は,今回をもちまして,神戸大学の全ての学部と実施したことになります。この場を借りて,ご協力くださった各学部の先生方並びに参加いただいた子どもたちと保護者の皆様に厚くお礼申し上げます。
 附属学校部としては,今後とも継続してまいりたいと考えておりますので,関係の皆様方におかれましては,引き続きご協力賜りますようお願い申し上げます。


(附属学校部)