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神戸大学経済学部と附属学校との連携授業を行いました

 第11回目となる連携授業は,経済学部のご協力の下,10月25日(日)に開催し,小学校1年生~中等教育学校5年生までの希望者約170人が大学の先生の授業を受けました。

 金融経済論がご専門の滝川好夫教授には,「どうなる!?日本経済」というテーマで授業をしていただきました。

滝川好夫教授の授業

 日本経済について,日本はお金持ちであるかないかということについて,新聞記事のグラフなどを使って分かりやすく話していただきました。 お金持ちを計るには,家庭であれば「給料」と「財産」を見ればわかるが,日本がお金持ちかどうかは「GDP」と「国富」を見ればわかるというように, 授業では,経済の話を子どもたちにとって身近な家庭に置き換えて説明してくださり,一緒になって考えることができました。
 先生からは「わかるかわからないかは重要なことではない。大切なことは感じること。学びの一番大切なことは感動です。」と学ぶ姿勢についても教えていただきました。
 環境経済学・環境システム分析がご専門の石川雅紀教授には「環境と経済は両立する:環境経済学って何か?」というテーマで授業をしていただきました。

石川雅紀教授の授業

 日本の大気汚染の歴史や自動車の排気ガスの話題から,環境と経済学との関係について説明していただきました。自動車から出る窒素酸化物が環境に良くないので厳しい規制がかけられたが, 日本がその基準を満たせると宣言し,触媒技術が開発され,結果燃費が良い車が作られて自動車産業が伸びたことを例に,経済活動を元気にしようと何も考えずに取り組むと環境問題を起す恐れがあるけれども, 環境規制をすることで企業の競争力を強め,経済に良い影響を与える場合があることがわかりました。授業では,大気汚染の写真を見ながら時代背景を一緒に考えたり, おじいちゃんおばあちゃんに昔の公害問題について聞いてみてくださいといった投げかけがあったりして,様々なことを学ぶきっかけをいただきました。
 どの授業も子どもたちはメモを取りながら熱心に聞き,積極的に質問をして,大学の授業を体感している様子でした。

 

 ~授業を受けた児童生徒の感想~

 ◆小学校1年生-自分の知らないことがあって分からないこともあったけど,楽しかった。またやりたいです。
 ◆小学校2年生-すごく面白かったし,そのことを分かって嬉しいし,勉強にもなったし,感動しました。
 ◆小学校3年生-授業の進め方が小学校と違うし,お金や経済についてのお話,自分の経験などを先生が話してくれて分か
            りやすかった。
 ◆小学校4年生-私が大学の先生の授業を受けて思ったことは2つあります。1つ目は内容は難しかったけど先生がしっかり
            教えようとして下さっていたことです。2つ目は,いつもの学習とひと味ちがった学習ができたのでとてもよか
            ったということです。
 ◆小学校5年生-滝川先生の授業では「このままでは日本は危ない。」と思ったので,これから自分がしなければならないこと
            を考えることができたし,石川先生の授業では,環境をよくすることがいかに大切かを知ることができて良か
            ったです。
 ◆小学校6年生-経済について,現在の日本の様子を詳しく教えていただいて,経済に少し興味を持つようになりました。
 ◆中等教育学校1年生-中等教育学校の授業とは少し違った感じでためになった。いろんな学問があるんだなと思った。
 ◆中等教育学校2年生-今回習ったことを踏まえてニュースをみたいです。
 ◆中等教育学校3年生-題名を聞いたとき,難しそうだなと思いましたが,先生方がとても面白く分かりやすい授業をしてくだ
                 さったので,経済について深く知ることが出来ました。
 ◆中等教育学校4年生-進路で,経済学部も視野に入っていたので,とても興味深いお話でした。
 ◆中等教育学校5年生-どちらの授業も,小学生にも分かるような内容な上,自分も非常に興味深く聞かせていただきまし
                 た。経済の基本的な仕組みや環境経済学の概要についてよく分かりました。



 授業後には,石川雅紀教授の「消費行動の実験」をテーマに実演が行われました。

 実演では,NPO法人ごみじゃぱんの経済学部の学生の皆さんにも協力いただきました。
 まず最初に,参加した児童生徒約40人が班ごとに分かれて,たくさんのお菓子の中から,1,000円以内でお菓子を選び, どの班が一番盛り付けをきれいにできるかを競いました。その際,ルールとしてお菓子は包装しているものをすべて取り, はがした包装はゴミ袋に入れました。その後,盛り付けたお菓子を皆で投票し,1位になった班は,表彰されました。

 しかし,お菓子から出たゴミの量が少ないかを競う復活戦があり,学生の皆さんがゴミを量って,一番ゴミの量が少なかった班を発表しました。 1位に選ばれた班は,「環境に優しい包装のお菓子を選択されましたので,ここに表彰します。」と表彰され,嬉しそうにしていました。

 大学生からは「なぜごみの量が少なかったかを考え,買い物の時にゴミが少ない方を買ってみようかなと思ってください。 包装が少ないものを買いたいことをたくさんアピールしたら企業も考えてくれます。どんな商品が欲しいか, たくさん考えて大人になってください。」とお話がありました。
 最後は盛り付けたお菓子をみんなでいただき,楽しみながら環境について考えることができました。  



 ~実演に参加した児童生徒の感想~

 ◆小学校1年生-お菓子のゴミを減らすことが分かりました。
 ◆小学校2年生-消費行動のことがすごく分かって嬉しかったです。
 ◆小学校3年生-お菓子の盛り付けをもっときれいにおけて,表彰状をもらえてとても嬉しかった。
 ◆小学校4年生-ゴミを減らす取り組みのことを今,学習でやっているので,ゴミを減らす取り組みを続けたいと思いました。
 ◆小学校5年生-ゴミを減らすために日頃から気にかけたいと思います。ゴミを減らす大切さも知ることができて良かったです。
 ◆小学校6年生-実験はとても楽しかったです。私も今日学んだことを意識して,少しでもゴミを減らしたいと思いました。
 ◆中等教育学校2年生-ゴミを減らすために,同じお菓子の袋でも少なく軽くなるようなものを選びたいです。
 ◆中等教育学校3年生-グループでお菓子をきれいに盛り付けるというのを聞いたとき「消費」とどういう関係なのかなと思
                 ったけれど,最後には「ゴミの消費量を量る」というときになるほどなと思いました。



(附属学校部)