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附属中等教育学校で学長講演を実施しました

 平成27年2月27日(金)に福田秀樹神戸大学長による学長講演を,中等教育学校6年生を対象に住吉校舎において実施しました。
 「低炭素社会の実現へのチャレンジ」というテーマで,まず初めに,温室効果のメカニズムについての説明がありました。 その後,自身の研究に基づき,「てんぷら油とトウモロコシは地球を救えるのか?」について, 植物バイオマスを利用すればCO2を増やすことなくエネルギーや製品を生産・利用することができ, 持続的発展可能な社会の実現に近づくこと,微生物を活用するためには人工的に変換する必要があり, 表面にアンカータンパク質等を用いることで“千手観音微生物”と呼ばれる微生物を創製したこと, さらに内部にも手を加えることで細胞工場とも言うべき微生物となることなどに関する説明がありました。


 講義の後半では,「千手観音微生物によるバイオエタノールなど有用物質生産」について,デンプンからエタノールを生産するプロセスや, バイオマスから生分解性プラスチックを作製することなどに関する説明がありました。 さらに,「Whole-cell biocatalyst 及び千手観音微生物によるバイオディーゼル燃料生産」について, バイオディーゼル燃料は特にヨーロッパで盛んに用いられていること, 海外のテレビ局からバイオディーゼル燃料を使用した車を走らせる取材を受けたときの苦労話などに関するお話がありました。
 講義の最後には,生徒達に向けて「山道を登るときは,いくつかのルートがある中で,一番困難なルートを選び登山せよ!」 との言葉をかけていただきました。
 本講義は,生徒達はもちろん,今年度末で大学を退任される福田学長にとっても記念すべきものとなりました。


(附属学校部)